2×4工法は、19世紀初めのアメリカ開拓時代に生まれ、使用する構造用製材として、2インチ×4インチ(2×6は2インチ×6インチ)の木材が多く使われていたことから、そう呼ばれるようになりました。
床・壁・屋根が一体化した六面体で家を支える、強固な「面構造」が特徴で、それ自体が、耐久・耐火・耐震性に優れた構造になっているだけでない、気密性や断熱性にもすぐれています。
リッチモンドホームでは、カナダから直接買い付けを行った2×6材を使用した「枠組壁工法」で施工しています。
日本の在来工法が「木造軸組工法」と呼ばれる、柱や梁などを点で結合するのに対し、2×4(ツーバイフォー)、2×6(ツーバイシックス)工法は「枠組壁工法」と呼ばれる工法で面と線により6面体で建物を支える箱型構造になっています。
6面体ができあがると、家全体が強いモノコック構造(一体構造)となり、このモノコック構造は、もともと極限の強度が求められる航空機用に開発されたもので、スペースシャトル、新幹線、F1レーシングカーにも採用されているほど、きわめて強固な構造となります。
地震や台風などの力を建物全体で受け止め、荷重を一点に集中させることなく全体に分散してしまうので、外力に対して抜群の強さを発揮するのです。
外力に対して抜群の強さを発揮する2×4工法ですが、更に、構造用製材の幅を2×4工法の1.6倍の38mm×140mmに広げて、強度と耐震性をより高めたのが2×6工法です。
2インチ×4インチ断面の角材ではなく、2インチ×6インチ断面の角材を使用する為、壁が厚くなり、2×6のほうが強度が高くなり、壁内の断熱材の厚みも増えるため、断熱性も増大します。
リッチモンドホームでは、2×4工法を超える、2×6工法を採用しています。(お客様のご要望により2×4工法を採用する場合があります。)
毎年のように日本に大きな被害をもたらす台風ですが、2×4、2×6工法は、強風に対しても優れた強度を発揮します。 台風以上に強烈なハリケーンが襲う北米生まれなだけに、強風に耐える独自のアイデアが施されているのです。
その一つが「ハリケーンタイ」と呼ばれる、あおり止め金具です。
風速70m強にも耐える強度を持ち、屋根のたる木と外壁をがっちりと連結し、強風にあおられても屋根が吹き飛ばされないようにしています。
一般に木は火に弱いというイメージがありますが、ある程度の太さや厚さがある木材は、一度燃えても表面に炭化層をつくるだけで火は内部まで進行しない為、強度が低下しにくいという性質を持っています。
また火の通り道となる床や壁の枠組材などが、ファイアーストップ材となって空気の流れを遮断し、上階へ火が燃え広がるのを防止します。 床根太、枠組材などが一定間隔で組まれている床や壁の内部構造は、防火区域がいくつもつくられているのと同じ状態で、この一つ一つの区画によって火の進行は更に遅くなります。
加えて、石こうボードの使用が更に耐火性をアップさせます。すべての天井や壁の内側全面には、厚さ12.5mm以上の石こうボードが貼られますが、 この石こうボードの中には約21%の結晶水が含まれていて、炎があたると熱分解を起こして約20分もの間、水蒸気を放出するという優れた特性を発揮します。
このため火災が発生しても、天井裏や壁の内部の温度が上昇しにくく、構造材が発火点(約450℃)に達するまでの時間を大きく遅らせることができるのです。
住宅の長寿命化を図る為、含水率19%以下の乾燥した木材を構造体に使用し、もっとも湿気にさらされやすい床下には防湿シートを敷き詰め、地盤面からの水蒸気をシャットアウトしています。更に土台には防腐、防蟻処理を施した木材を使用。
また、壁材、床材、天井のパネル内には断熱材となるグラスウールが入っている為、温度差が緩和され、結露が発生しにくい構造になっています。湿気や結露への徹底した対策によって、住宅の耐久性を確保しています。
気密性の高い2×4、2×6住宅は、そもそも外部からの騒音が聞こえにくい工法ですが、更に壁や天井には遮音効果の高い石こうボードを使用し、遮音性を高めています。また、壁の内部に充填される断熱材も吸音性能を持っています。この優れた防音対策が、外からの騒音を防ぎ、中の音を漏れにくくし、静かで快適な居住空間を生み出します。
Copyright© RICHMOND all rights reserved.
「リッチモンドホーム」小松商事 仙台市青葉区本町1-10-12 TEL:022-227-0931